Special



Laika Came Back 

セカンドアルバム 

" Confirms " 



2016 年 7 月 6 日 発売 

XQLX - 1004

                                    1. Green
         2. 新緑の候
         3. The Bears
         4. When Your Wings Forget How to Fly
         5. 桜花
         6. Ride on the Secret
         7. 朝凪の色
         8. ノクターン
         9. 逆光
          10.    天空の彼方



ファーストアルバム " Landed " をリリースし、
その仕上がりに完全に満足した僕は、
正直、もうアルバムという形で作品をリリース
することは頭にありませんでした。
自分の生き写しのような、自分が思い描いて
いたとおりの作品を作ることが出来て、
本当に心から満足していたのです。
もし次にアルバムを発表することが
あるならば、これを超える作品を創りたい、
という純粋な欲求が生まれた時に、
正直にその気持ちに任せて作ろう、
と、純粋に思っていました。
事実、Landed リリース後の数年は、
全くそのような気持ちはおきませんでした。
でも、日々ギターを持ち、日常の中で
楽しく奏で、おもむくままに曲を作る、
という行為は、単純に僕の日常です。
何よりも好きなこと。
作品を発表することはなかったとしても、
この日常は一生変わることはないでしょう。


そして、音楽を奏でる人間のもうひとつの
行動として、オーディエンスの前での演奏、
すなわちコンサートを行うという活動が
あります。自分が本当に満足のゆく作品が
出来たゆえ、Landed をリリース後、
これを生で聴いてほしい、というごく単純な
思いから、3年ほど前から、ワンマンで
コンサートを行うということを、
やっと本格的に行えるようになりました。
僕はソロシンガーです。
ソロミュージシャンとして活動するならば、
まずは第一に、パフォーマンスを行う際は
基本的に、自分ひとりのパフォーマンスで
全てが成立することやりたい、と、
ずっと思っていました。
ルーパーペダルというエフェクターを
用いながら、音楽のみならず、
生きる上においてもテーマのひとつである 
" 全てにおいて、シンプルであること " 
という表現は維持しながらも、
いわゆる弾き語りスタイルやアコースティック
ミュージックともまた違う、
自分の思い描いている音楽とプレイスタイルを
追求していきました。
もうひとつのテーマである
" シンプルであるからこそ、上質であること "
を胸に刻みながら。

そして、人前でプレイすることは好きだった
こともあり、ツアーという形はとらず、
コンスタントに毎月2、3本ずつ、どこかで
公演を行っている、プレイしている、
ということを、追求の形のひとつとして、
どこまで続けることが出来るかやってみよう
と思いました。
その中で、創作に対する何かが自分の中に
生まれるかもしれないし、もしくは、
何か思い描いていた感触とは違うな、
いうような、何かしらの感情の芽生えや
気付きが必ずあるはずだ、と思っていました。
そして何より、アルバムとしては満足する作品
もう出来たので、次は、生での演奏という
作品、ひとりでステージに立ち、
パフォーマンスを行うということを、
時間をかけてしっかりと成立させたい
と思っていました。


どのような世界でも、また、組織などに
おいても、ひとつの物事をしっかりと
立ち上げる、形にするには、本来、かなりの
時間を要するものです。むしろ僕は、時間を
費やさない、昨今の最速大量生産的な物事は、
今ひとつ信用出来ない、古いタイプの人間です。
素晴らしい仕事を成す様々な職人・プロの世界
においても、例えば10年しっかりと真剣に
向き合って修行を積み、やっと一人前になり、
その上で初めてスタート地点に立つ、という
ような話は良く耳にすることです。
僕にとって Laika Came Back という
プロジェクトここまでの活動に、これだけの
時間がかかっているということは必然だと思う
と同時に、むしろ思ったよりも早く、短期間で
ここまで来れたとさえ思っています。
焦ることなく、自分を信じ、着実に自分自身を
成長させて、ひとつひとつを噛み締めながら
丁寧に歩んでゆく。誰に何と言われようとも、
自分の人生です。自分が納得ゆくまで、
今出来ることの最大限まで、妥協せずに
形として作り上げる。自分の思い描いた
とおりの行動をしていく。何がどうだから
このタイミングで、とにかく今の状態での
発表を、など、自分に何かしらの言い訳や
理由付けをして妥協することは、いくらでも
出来ることでしょう。一生という、長いようで
きっとそんなに長くはない、限られた時の中で
 " 時間 " を費やすということは、一般的には、
きっととても勇気のいることなのかも
しれません。時は刻一刻と過ぎ去るのです。
特にマーケットにおいて、商品としての価値の
移り変わりの激しい音楽産業の世界では、
なおさらのことでしょう。
僕自身においては、ビジネスというフィールド
で音楽活動をすることに対する疑問も大きく
なり、そして何より、いわゆる大手のレーベル
などで活動していくほどの才能も力も
僕にはないということは、これまでの経験で
自分が一番良く知っていました。
ゆえに、自分に正直に、嘘をつかず、自分の
ペースでしっかりと歩んでゆく以外に、
自分を生かす方法はないのです。
反面、これが目標までの最高の近道であり、
最善の方法であるということは
言うまでもありません。


しっかりと地に足を付け、自分の思うとおりに
歩みつつ、毎月ステージに立つ中で、
コンサート会場に足を運び、僕の次の作品を
待っていてくれる人がいる、ということを、
ステージを重ねるごとに、少しずつ実感して
いきました。
時には最高の笑顔で、時には目を閉じながら、
時にはいっぱいの涙で目を潤ませて
落涙をこらえながら、
時にはその美しい涙を白糸のように流しながら、
自分の演奏を聴いてくれている。
その顔は、どれも本当に美しい。
そんなこの方々に、また新たな作品を聴いて
もらえたら、と、漠然と思い始めました。
そして、コンサート会場に足を運んでくれる
皆さんに啓発された僕は、自分の中で Landed 
を超える作品を、やはり作りたい、と、
純粋に思い始めました。
本当に心からこの思いを強く確信したのは、
正直なところ、割と最近のこと、
1年半ほど前くらいからでしょうか。
コンスタントに毎月どこかでプレイしてきた
ことの、答えが出たのです。
この思いを本当に確信する前にアルバムを
発表するということは、あり得ませんでした。


曲は前作同様、国内外、様々な街で作りました。
実際のレコーディング作業も、スタジオが中心
となりながらも、やはり国内外の旅先で行った
テイクもあります。
オーディオ的に良い音ということはもちろん
とても大切なことですが、これも今まで同様、
やはり今もまだ、僕にとって大切な音、
良い音とは、音響的に優れているということ
よりも、あまり細かいことを考えず、
今録りたい、と思ったその時に演奏し、歌った、
それらを録音をした " その時 " の音です。


全ての曲に対して、様々な背景や思いは、
あるような、ないような。
きっと沢山の思いがあるのかもしれませんが、
それを言葉でどう説明すれば良いのか、
全くわからないのです。
だから音楽を、歌を作っているのでしょう。
歌詞を含めた、出来上がった楽曲が全てを
物語っているのです。それが全てなのです。
そしてアルバムの1曲目から最後の10曲目まで
を、順番に流れで聴いて頂けると、より
この言葉では上手く伝えられない " 何か " を、
心で感じ取って頂けると思っています。


この約3年間、ステージに立ち続けて
いなかったら、このアルバムは作れて
いなかったことでしょう。
Confirms は、この間、コンサート会場に
足を運んで下さった全ての皆さんが
作らせてくれた作品です。
人が一心にある物にまなざしを向ける時、
そのまなざしの力というものは、
計り知れない大きなエネルギーがあります。
これは人数が増えるごとに比例して
大きくなります。ステージに立つと、
それをひしひしと感じます。
こちらの生命力を満タンにしておかないと、
あっという間に負けて、潰れてしまいます。
まなざしの力のみならず、観衆から発せられる
全てのエネルギーをしっかりと受けとめ、
それを自分のパワーとして更に倍増させ、
ひとりひとりにしっかりと送り返すことが
出来る者。
それが演者というものだと思っています。
コンサートではもちろん、
そしてこの Confirms という作品が、
そのようにしっかりと皆さんのもとへ 
" 帰ってゆく " 作品であれば幸いです。


自分自身に正直に作品を作る時、
僕には、生き写しのようなファーストアルバム 
Landed の世界しかありません。
この Landed の世界観更に掘り下げ、
更に本質を表現するということは、
自分自身を細胞レベルにまで探求していく
ような作業でもありました。
時にとても孤独で、辛い作業でもあります。
自分のことは、実は自分が一番わかっていない、
という言葉を良く耳にしますが、僕に関しては
全くあてはまらず、自分のことは、間違いなく
自分が一番わかっています。
僕は一度死んだも同然の人間であり、
全てを失い、全てを捨てました。
今の自分は、生まれ変わった命なんだ、という、
強い意思と信念があります。
ゆえに、相手方や第三者には自分のことを
どのような固有名詞で呼ばれようと、
今、表に立つ時には、自分から自分の名は 
Cozy としか名乗りません。



Happiness is when what you think, what you say, 
and what you do are in harmony.
                                                - Mahatma Gandhi

幸せとは、あなたが考えること、言うこと、
行うことが、調和することである。
         - マハトマ・ガンジー



Hatred paralyzes life; love releases it.
                     - Martin Luther King, Jr.

憎しみは、人生を麻痺させる。
しかし愛は、人生を解放する。
- マーティン・ルーサー・キング・ジュニア




そんな人間の、しなやかな強さと愛を、
この作品から感じ取って頂けたら
とても嬉しく思います。

                                              July 6, 2016
                                                         Cozy